ブルーベリーシガレット

女子力は2次元ではなく3次元

デビュー記念日を思って

2014年4月23日はジャニーズWESTのデビュー日である。今年は2020年で、つい先日4月23日が過ぎたばかりなので、丁度満6周年となり、7年目が経過しているところである。

4月23日は毎年来る。その度に思い出すのは、まだあの頃は好きではなかった、ということである。6年前、20歳だったわたしは、ジャニーズWESTのことが好きではなかった。思い至るのはそのことばかりである。

好きではなかった、6年前の4月23日の記憶が全くない。それは4月23日がただの1日だったからで、22日とも24日とも変わらない日だったということだと思う。CDショップに並ぶデビューシングルを眺めて感動したり、その日に合わせてファンレターを送ったり、お祝いにケーキを買ってみたり、記憶はないけどそういうことをしていないことは確かで、2014年4月23日に、彼らに紐付いた思い出が無い。

彼らに出会ってから、本物を見たくて色んな土地に赴いた。はじめてのコンサートで本物を見た瞬間の高揚も、最後の挨拶で勇気づけてもらえたことも、アイドルらしいセリフに気恥ずかしい気持ちになったことも、パフォーマンスに釘付けになったことも、思い出フィルターはたぶんかかっているが、よく思い出せる。彼らと視界に入る全ては特別になる。そういう瞬間に何度も出会ってきた。舞台上を駆け回る彼らに夢中だった。

はじめて大阪松竹座大阪城ホールを見たとき、全然関係ない公演中に通りかかったのにやたらと感動したこと、京セラドーム大阪前で待ち合わせした友だちと出会った瞬間、入場列から見上げた空、開演前のペンライトの海、アベノハルカスのヘリポート、終演後駅で見送った友だちの背中、新横浜駅の改札。


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もしかしたら、彼ら自身がいなくても彼らの先や手前に思い出す景色の方が多いんじゃないかと思うくらい、好きだと思ってから、それまで見たことないものをたくさん見れた気がする。

今日まで好きでいれることは、今日まで彼らが7人でアイドルをしてくれているからに他ならない。デビュー日が無ければ今日までの彼らに紐付く思い出はない。デビュー日にあたって思い出すのは、デビュー日の思い出だけじゃなくて、デビュー日からはじまった真新しい世界、そもそもデビュー日が無ければ人生に残らなかったであろう景色もである。

だから、すべての彼らを愛する人にデビュー日を愛しく思う権利があると思う。

いつまで好きでいれるんだろう、特別区切りも付けず、終わってしまうのかもしれない。けれど、彼らに感謝してるからこそ、できるだけ長く好きでいたい、と折に触れて思う。